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幻想遊園地 ~始まりの物語~ 《第2話 平和》

 

~~~そして日曜日~~~

 

メイリア「ようこそいらっしゃいました!私はここの遊園地の支配人。メイリアです」

 

エディア「案内人のエディアです!よろしく!!」

 

スター「おう。ノリノリだな」

 

メイリア「もちろんだよ!役作りだってしたんだからな!ところでお客様、入場券はお持ちですか?」

 

リリカ「もちろん!あるよ!!」

 

ティーパ「さすがリリカだね。いつも助かるよ」

 

リリカ「ええ!もっと褒め称えなさい!!!!」

 

フィーラ「リリカ~!ありがとうございます~!!」

 

リリカ「よくってよよくってよ!!!あははは!!」

 

イルN「この後、1時間近く、リリカを崇めたことは言うまでもない」

 

リリカ「はい。これ皆のチケットだよ!!!」

 

メイリア「実にwonderful!!!ではお客様!!!どうぞ中にお入りください!
    じゃあ支配人の僕からまずいうね!!
    ここはとある遊園地。昔焼けて廃園になったはずの遊園地で、亡霊たちが遊んでいる。
    その遊園地に入って呪いがかけられてしまうと、来客は命を落とすといわれているんだ。
    ここからはエディア、頼みましたよ
    では皆様、お楽しみくださいませ~!Let's Wonder Land!」

 

エディア「は~い。では皆様、なにかお乗りになりますか??」

 

メリー「なんか、さらっと怖いのが聞こえたんだけど…」

 

リリカ「はいはい!!!まずは私のやつから行こうよ!!!!」

 

スター「いや、まずはジェットコースターだろ!!」

 

エディア「じゃあ、ジェットコースターにしましょうか!」

 

リリカ「いつもジェットコースター最初じゃん~!!」

 

エディア「まぁお決まりみたいなもんだよね」

 

スター「いいだろ別に!!!ってことでジェットコースター向けてレッツゴー!!」

 

フィーラ「ゴー!!!!」

 

イル「ゴーゴー!!!!」

 

ティーパ「元気だな~」

 

エディア「あっ…ちょ…皆!?待って…!待ちなさい!!!!!」

 

メリー「はぁ…皆待ってよ!!!」

 

メイリア「メリー、大丈夫か?すごく疲れてるみたいだけど…」

 

メリー「うん。大丈夫。とりあえず、皆のもとに急がなきゃだし」

 

メイリア「…引っ張って行ってあげる。ほら、いこ?」

 

メリー「うん!」

 

エディア「今回のコンセプトはホラーだよ。それちゃんと踏まえて設定考えてきたんでしょうね?」

 

スター「もっちろん!!!まず、ジェットコースターの名前はスピードスター。とにかくとても速いんだけど、早すぎて

    肉体と魂が別れかけるんだ。そして、終わるころには半透明になってるだろうよ!!!」

 

リリカ「なんか信憑性に欠ける説明ね!あははは!!!」

 

スター「いいだろ別に!!!!けど一応ホラーだろ!?」

 

ティーパ「ある意味怖いな」

 

メイリア「ティーパが言うと怖くなさそうなんだよね」

 

フィーラ「でもまぁいいんじゃないか?そんぐらいしないと怖くないしな」

 

スター「だろだろ!?やっぱりフィーラはわかってるよなぁ」

 

フィーラ「まぁ、俺も似たような感じなんだけどね」

 

メリー「ねね、早く乗ろうよ!!」

 

イル「聴いた後に乗ると最高に怖いのよね~!よし、いくぞ!!!」

 

~~~***~~~

 

メイリア「ゾクゾクした…!」

 

スター「だろ!?」

 

イル「いやぁたまんないね!!!すんごくよかったわ!!」

 

フィーラ「聴かなければいつものジェットコースターなのになぁ」

 

エディア「いいねいいね!聴くとやっぱり雰囲気でるし想像しやすい!!」

 

メリー「意識どっかいっちゃいそうだった…」

 

ティーパ「すごいね。とても迫力があった」

 

スター「だろぉ??いやぁ、喜んでもらってよかった!!」

 

リリカ「とってもよかったけど、キャラの設定は?」

 

スター「…あ」

 

リリカ「考えてなかったんでしょ~?」

 

スター「いや!考えてたよ!?考えてたんだけど…」

 

イル「どういうの?」

 

スター「こんにちわお嬢ちゃん?的なやつだぜ!!ダンディでイカスだろ!?」

 

フィーラ「ぶっwwそれは似合わねぇwwあはははお腹痛い」

 

エディア「そのままでいいんじゃない?」

 

メイリア「そうだな。お前はそのままでも十分だ」

 

スター「酷くね!?」

 

メリー「まぁ仕方ないね」

 

エディア「次はどちらに行かれます?お客様?」

 

リリカ「次こそ私のところでしょ!!」

 

ティーパ「マジックハウスか」

 

エディア「マジックハウスですね!では、皆さん、行きましょうか!」

 

フィーラ「なぁイル」

 

イル「ん?」

 

フィーラ「最近破天荒じゃなくなってきたな。大丈夫か?元気ないとか?」

 

イル「いつでも破天荒じゃないっつの。大丈夫よ!元気だから」

 

フィーラ「そっか。まぁならいいんだ」

 

リリカ「あはははっ!!!じゃあ、マジックハウスの設定を説明するネ!!!

   このマジックハウスは、入ったらいろんな体験できるんだヨ!鏡のところに行くと、本当の自分がわからなくなり、

   自分を見つけられたら次の広間は天地がさかさま!そして扉を開けたら刃がでてきて刺されそうになったり!!

   とにかく驚きが隠せないのサ!!!さぁさぁ、ゆっくり遊んで行ってネ?あははははははははっ!!!」

 

メリー「リリカが一番気合入ってるね…」

 

エディア「最初おとなしいと思ったら」

 

メイリア「今のが一番説明が怖い…」

 

ティーパ「うん。迫力あるもんね」

 

フィーラ「楽しみだね、どんな体験できるかな~?」

 

イル「リリカすごいね。やばいよ。一番キチガイだと思った」

 

リリカ「でしょでしょ???さぁさ、どうぞ!!!!」

 

スター「や、やべぇよ…」

 

フィーラ「予想以上に怖そうだね。さっきの話を思い浮かべると…」

 

メリー「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

メイリア「め、メリー!?」

 

メリー「ふぃ、フィーラが思い出させるからっ!」

 

エディア「メリー怖がり過ぎ」

 

フィーラ「俺のせい!?」

 

イル「う~ん…楽しいね!!!!」

 

ティーパ「悩んだよね。イル。スター。大丈夫か?」

 

スター「…」

 

フィーラ「こりゃダメだね。引っ張っていこうか」

 

リリカ「あははっあははははははははは!!!!!!」

 

各々「リリカっ!!!!やめて(やめろ)!!!!!」

 

リリカ「え~…つまんないの~」

 

~~~***~~~

 

リリカ「はぁ~楽しかったぁ!!!」

 

メイリア「すごくよかったよ!!!本当に怖かったし面白かった!」

 

イル「怖かったけど、楽しかった。うん」

 

ティーパ「怖かったな。うん」

 

エディア「ホント…。あんたが言うと怖くなかったんじゃないかって思うわ…」

 

メリー「私もう怖いのダメなんだけど…」

 

フィーラ「メリー大丈夫?」

 

メリー「うん」

 

スター「…」

 

フィーラ「…スターのやつ、完全に気を失ってるぞ」

 

メイリア「いつものスターからは考えらんないね」

 

リリカ「こんぐらいで気絶なんて…情けないね!」

 

イル「まぁ、仕方ないね!!!!」

 

エディア「とりあえず、水かければいいんじゃない?」

 

リリカ「それ下手したら死ぬね!!!!」

 

イル「強行突破だ!ザブー――――ン」

 

スター「うげっ…げほっ…ごほっ…うっ…誰だよ水かけたの!!!!」

 

イル「はーい」

 

スター「イル…!!!!お前後で覚えとけよ!!!!」

 

イル「だって気を失ってるのをわざわざ目を覚まさせてやったのよ?感謝しなさいな」

 

スター「だからって水かけることないだろ!?!?ってお前らまでなんで笑ってるんだ!!」

 

フィーラ「いやぁ、ごめんごめんあまりにもおかしかったから」

 

エディア「いつもの光景だなぁと」

 

リリカ「人の不幸は蜜の味★」

 

スター「ヲイ!!!!」

 

メイリア「まぁよかったじゃん。目が覚めて」

 

スター「おかげで水浸しだけどな…」

 

メリー「更衣室あるよ?風邪ひいちゃうから着替えてきなよ」

 

スター「何を着ろと!?」

 

メリー「ほら、あそこにあるパンダの…」

 

スター「まさかの着ぐるみェ…」

 

フィーラ「じゃ、スターも着替えたことだし。次は俺のところいこうぜ!!」

 

イル「いこいこ!!」

 

フィーラ「よし、行こう!!!!!よーい、どん!!!」

 

エディア「ヲイこら待て!!!!」

 

~~~***~~~

 

エディア「ホント、あんたら3人は待つとかみんなのスピードに合わせていくとかできないわけ!?」

 

イル「すんません…」

 

フィーラ「以後気を付けます…」

 

スター「すいませんでした…」

 

リリカ「パンダが全速力で走るとかシュールだったよ!!!あははははははまじでお腹痛い!!!」

 

メイリア「イル…君は女の子なんだし、もうすこしおとなしくしようね」

 

イル「そんなのやだね。私は自由でいたいんだ!!!」

 

フィーラ「せーの」

 

イル・フィーラ・スター「俺たちは自由だっ!!!」

 

エディア「お黙りっ!」

 

イル「った!!」

 

フィーラ「って…」

 

スター「いてっ…」

 

メリー「あまり叩いちゃだめだよ」

 

リリカ「いいんだよ~!もっとやっちゃえ★」

 

ティーパ「リリカもそのうち叩かれるよ」

 

リリカ「え、それはやだな…」

 

エディア「…で、次はどこに行きますか?お客様~?」

 

フィーラ「いててて…だから、俺のところいかね?」

 

エディア「フリーフォールだったっけ?」

 

フィーラ「うん。恐怖の谷に落ちてもらおうか…ふふっ」

 

メイリアM「こいつ…こんなキャラだっけ…」

 

メリーM「絶対なにかに取り付けれてる…!」

 

リリカM「こいつはこいつでやばそうなんだけど…!」

 

ティーパM「…おなかすいたな」

 

イルM「…落ちるのって案外苦手だったり…どうしようかなぁ…」

 

スターM「やべぇよ…こえぇよ…」

 

フィーラ「お、もう12時だ…。お昼まだだったよな。食べてゆっくりしてから行くか」

 

メイリア「いいね。そうしようか」

 

ティーパM「きたこれぇ…!」

 

メリー「どこで食べる?」

 

エディア「そうね~…あ、あそこのバーガーはおいしかったよ」

 

リリカ「バーガー!いいね!!!!そうしよそうしよ!!!」

 

メイリアN「僕らは各々好きなバーガーを頼み、頬張った。どれもおいしく、

     僕らは満足げに次のフリーフォール以降の乗り物の順番を決めた」

 

エディア「じゃあ、フリーフォールの次にコーヒーカップ、次にメリーゴーランド、最後にサーカスでいいかな?」

 

リリカ「私はそれで全然おk!!」

 

メリー「私もそれでいいよ」

 

スター「おう!いいぜ!!」

 

メイリア「僕も構わないよ」

 

フィーラ「イルとティーパも大丈夫そうだね。バーガーに夢中だけど…」

 

イル「むっ…わわいむひひほおほうほ」

 

エディア「ごめん。なんて言ってるかわかんない!」

 

ティーパ「んっ…はぁ…。私もいいと思うよ。だそうだ」

 

リリカ「アンタらすごいコンビネーション…」

 

フィーラ「食べ物関連だとすごい通じ合うもんな。嫉妬する」

 

ティーパ「そうかな。僕はあんまよくわかんない」

 

イル「んっ…んん!!!!」

 

スター「さっきのお返しだっ!!!!ザバー―――――ン」

 

イル「んごっ…つっめた!!!!!!スター!!!」

 

スター「助かったんだからいいじゃねーか」

 

メリー「ここお店だからおとなしくしようよ…」

 

エディア「こらスター!!!イル!!!!」

 

メイリア「とりあえず、休憩もすんだことだし、いこうよ」

 

スター「っしゃ!!いこうぜ!!」

 

フィーラ「そうだな!恐怖の谷にまっさかさまだ!」

 

スターM「それ、冗談に聞こえねぇよ…」

 

エディア「はぁ…」

 

メリー「エディア…お疲れ様」

 

エディア「ホントよ。全く」

 

フィーラ「よし、ついた!じゃあ、説明するよ。名前はスパイヤー・タワー。
    刺激の塔な。まず、恐怖谷に関するお話から。
    とある谷には落ち武者や移動中の貴族、捨てられていった子供など、
    とにかくいろんな人が死んでいった呪いの谷と呼ばれた谷があったんだ
    とある男とその仲間たちがその谷に落ちてしまった」

 

リリカ「おちたの!?だっさwていうか、死んでないのね」

 

フィーラ「あぁ、幸いにな。けど、落ちた場所は屍の上。骨がクッションになって
    彼らは生き延びたのさ。そして男たちはなんとか脱出しようと骨を使って
    梯子をつくろうとしたんだ。だけど、その骨はいろんな人の怨念がこもった骨。
    作っても彼らは死んでしまった。死因は落下死。昇っても昇っても途中で落とされてしまう。
    彼らは全員死んでしまった。だがしかし、残された梯子は今もこのスパイヤー・タワーとなって
    残り続けている…」

 

メリー「もう乗りたくないんだけど…」

 

フィーラ「まだまだ!その梯子があった谷は遊園地となり、怨念は消え去ったようにも思えた。
    しかし、消えるはずもなく、梯子があった場所にはフリーフォールが立てられ、
    今も、死人がでるほどだ。で、以上だよ。さぁ、死の谷へ、いざ向かおうか!!!」

 

スター「俺より作りこんでるじゃねーか!」

 

リリカ「多分ストーリーは一番考えてるよね…久しぶりに怖くなったよ…」

 

イル「こういうのって、普通夏にやるもんじゃないの…」

 

フィーラ「ごめんごめん!いやぁ、つい設定造るの楽しくなっちゃってさぁ」

 

メイリア「ゾクゾクするな!いいじゃん!早く乗ろう!」

 

ティーパ「いろんなものが出てこなければいいな」

 

エディア「想像させるないでよ…ティーパ…」

 

フィーラ「ほら、こうやって一段一段のぼって…」

 

メリー「フィーラ!!!もうやめてっ!!!」

 

フィーラ「あるところまでいくと、急にまっさかさまに…どーーーーーーーーん」

 

女子「キャァァァァァァァァァァァアアアアアアアア!!!」

 

フィーラ「あはははは!!!」

 

ティーパ「えぐいね~」

 

スター「おおおおおおおおおおおおおおおお」

 

メイリア「すげぇよ…」

 

~~~***~~~

 

リリカ「いやぁ、久しぶりに叫んだわぁ!!!」

 

イル「ホントそれな!私もいつもより怖かった!いやぁ、死ぬかと思ったね」

 

メリー「私生きてる…私生きてる…私生きてる…」

 

メイリア「め、メリー?」

 

メリー「生きてますぅぅぅぅぅ!!!!って、え?あ、えっと、どうしたの?」

 

メイリア「えっと、いや、うん。なんでもない」

 

フィーラ「いやぁ、楽しんでもらえてよかったよ~」

 

ティーパ「いや…楽しめたのそこの4人だけだよ」

 

スター「マジで死ぬかと思ったぜ…」

 

エディア「ホントだよ…怖すぎ…あんな話のせいだ…絶対そうだ…」

 

フィーラ「あらら…それよりもイル、落ちるの大丈夫だったかい?」

 

イル「え?あぁ、死にかけたよ?」

 

ティーパM「この子の感情よ戻ってこい」

 

エディア「次コーヒーカップだっけ?考えただけで涙目なんだけど…」

 

ティーパ「…よいそうだね」

 

スター「平然というなよ…」

 

メリー「もう怖いものはない…?」

 

リリカ「残念!本日はホラーがコンセプトだからね!怖いのまだまだあるでしょうね~」

 

メリー「ううう…もうやなんだけど…」

 

エディア「しょうがないよ…諦めよう…。さぁ、皆様行きますよ?」

 

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