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幻想遊園地 《Episode 2 ジェットコースターはお好きかな?》

 

イシュ「遊園地かぁ…確かに最近勉強しかできてなかったしなぁ…今日だけ遊んでも…別に罰は当たらないよね」

 

エリック「…お嬢さん!!!…」

 

イシュ「え?」

 

エリック「お嬢さん!そこ!そこの君だよ!!そうそう。君君!!!」

 

イシュ「な、なんですか?」

 

エリック「いやぁ、なにから乗り始めようか悩んでいるんじゃないかと思ってね!!!」

 

イシュ「いや…別に悩んではいませんけど…」

 

エリック「だったらはやく決めろよ!!なにから乗り始める?ん??」

 

イシュ「いや…別になにからでも構わないでしょ…」

 

エリック「ノンノン。なにからでもってわけじゃないんだよ。お嬢さん。まずは一番最初といえば!ジェットコースターでしょ!!!」

 

イシュ「いや、別にジェットコースターじゃなくても…」

 

エリック「ダメだ!一番はジェットコースターなんだよ!!!」

 

イシュ「え、いや、決めつけられても…というより、あなた誰ですか」

 

エリック「ん?あぁ、俺としたことがすっかり忘れてたぜ!!俺はね、スピードスターの管理人、エリックだ!」

 

イシュ「エリック…か。私はイシュ」

 

エリック「イシュか!いい名前だね!とてもスピーディだ!以後仲良くしてくれよな!」

 

イシュ「え、えっと…まぁ、よろしく…」

 

エリック「ほら、スピードスターの入り口まで走るぞ!」

 

イシュ「え!?なんでっ…!!!」

 

メイリア「エリック、お仕置きが欲しいのかい?君はいつもそうだ。お客様を振り回して…

    いいかい?お客様を第一に考えなきゃダメなんだ」

 

エリック「め…メイリア…さん…お仕置きは…いらないです…わかりました…以後、気を付けます…」

 

イシュ「あ、さっきの!」

 

メイリア「これはこれはお客様。大変申し訳ございませんでした。どうか、無礼をお許しください」

 

イシュ「あ、いえ…」

 

メイリア「あ、そうそう。先ほど名乗り忘れていましたね。私はメイリアと申します。このドリームワンダーランドの

    支配人でございます」

 

イシュ「私はイシュです。よろしく」

 

メイリア「よろしく…さてはエリック?」

 

エリック「いや!俺はなにも言ってないですよ!?」

 

メイリア「…まぁよしとしましょう」

 

イシュ「?どうかしたんですか?」

 

メイリア「いえ、こちらのことです。では、スピードスターへ向かわれているのでしたね。

    エリック、今度こそ、頼みましたよ?」

 

エリック「うっす!!じゃ、イシュ行こうぜ!」

 

イシュ「あ、うん!」

 

レイル「また先越されちゃった~」

 

リオル「仕方ないさ。あいつには誰も敵わねえよ」

 

エティ「速さ一番だもんねっ」

 

メリー「私は一番最後が好きだけど」

 

エティ「なんで?」

 

メリー「私の担当はメリーゴーランドでしょ?乗り物で遊び疲れた後の締めくくりにちょうどいいし、なにより…ね」

 

ライ「なるほど?メリー姉さんにはぴったしなわけか」

 

メイリア「さて、次は誰のところにいくのかな?彼女は」

 

~~~スピードスター~~~

 

イシュ「すんごい迫力だったね!!!」

 

エリック「だろだろ!!!気に入ってくれたか!?」

 

イシュ「うん!ものすごく!!」

 

エリック「おぉ!!それはよかった!!!気に入ってくれたってことでお願いがあるんだけど…」

 

イシュ「?なに?」

 

メイリア「エリック!!!!」

 

エリック「っ…!!!…わかりましたよ」

 

リオル「エリックは口が軽すぎるんだよ」

 

エリック「口が軽いって…んなことねーよ!!!」

 

レイル「おっ客っ様~♪次はなにに乗るおつもりですか~??」

 

イシュ「えっと…貴方達は…?」

 

レイル「あ、私たちはマジックハウスの管理人だよ!!!私はレイル!んで、こっちのが」

 

リオル「リオルだ。よろしく」

 

イシュ「よろしく!」

 

エリック「で、イシュ!次はどこに行くんだ!?」

 

リオル「せかすな」

 

エリック「…うっす」

 

イシュ「ん~…せっかく来てくれたんだし、マジックハウスにいってみようかなと」

 

レイル「え!?いいの!?やったぁ!じゃあこっちだよ♪」

 

リオル「残念だったな。エリック。今回彼女はお前のじゃないみたいだ」

 

エリック「ちっ…そのようだな」

 

レイル「リオル~!早く~!!!」

 

リオル「…じゃ、妹がうるさいんで」

 

エリック「おう!スピーディに頑張れよ!!」

 

エティ「…二番目はマジックハウスか~…」

 

エリック「お、エティ」

 

エティ「にしても残念だったなぁ?エリック~」

 

エリック「別にいいんだよ!!!!」

 

メリー「まぁ気長に待ちましょ?」

 

エティ「そうね~」

 

ライ「エティ」

 

エティ「ん?」

 

ライ「折り入って話がある。サーカステントの裏まで来てくれるかな」

 

エティ「…また嘘?」

 

ライ「…。そう思うなら来なくてもいい」

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