幻想遊園地 《Episode 1 開園。ようこそ、ドリームワンダーランドへ》
イシュ「はぁぁぁぁ…」
イシュN「私はひどく項垂れていた。学校を風邪で休んで、テストが無くなったと思ったら、
追試にされたのである。現在そのテストに向けての勉強中であった」
イシュ「つまんない…つまんないつまんないつまんないぃぃぃ!!!
何でこうも平和っていうか、なんも楽しいことがないの!!もうすこし刺激が欲しいのよね…
何が楽しくてこの世を生きてるかもうわかんないじゃない…
なんか本当に楽しいこととかないもんかなぁ…」
メイリア「これは使えそうですね…彼女にしましょうか…じゃあ、その準備に取り掛かりますかね」
イシュ「?誰かいたような…」
イシュN「あたりを見回しても、自分の部屋には自分以外誰もいなかった。
時計を見るともうすぐ午前1時をまわるところだった
もうそろそろ寝ることにしようと、私は勉強道具を片し、ベッドに入った」
イシュ「おやすみ…なさい…」
~~~***~~~
エリック「ちっ…あいつまだ来てないのかよ」
リオル「どうかしたのか?」
レイル「あいつって~???」
エリック「いや…もうすぐ開園時間なのに、あいつがいないんだよ。全くスピーディじゃねえよな」
エティ「誰しもがあんたみたいのスピード馬鹿じゃないっつーの」
エリック「エティ今なんつった!?俺が馬鹿だと!!!」
エティ「だって?そうなんだから仕方ないよね~」
レイル「キャハハハ!確かにエリックはお馬鹿さんだよね!!!いつも速さしか頭に無いっていうか~」
リオル「一理あるな」
エリック「あっ…レイル…お前…!お前だけは仲間だと思ったのに!」
リオル「残念だったな」
エリック「くっそぅ!!!もうなんだよ~!皆して酷くない!?」
メリー「こらこら、あんまりエリックで遊ぶんじゃないの」
レイル「だって面白いんだもーん!」
エリック「メリー姉さん…」
メリー「エリックだって、ゴミ虫ほどのプライドくらいあるわよ。ねぇ?エリック?」
リオル「慰めになってないな」
エリック「メリー姉さぁぁぁぁぁん!!!!!」
エティ「うっわぁ!ゴミ虫だって!!!ドンマイ★」
エリック「うっ…うぅっ…えぐらないでくれよ…」
ライ「あぁ、出遅れちゃったな」
メリー「あら、ライ。どうしたの?」
ライ「いや、彼についての情報をもってきてやったんだけど。聴くかい?」
エリック「さすが!!!情報になると仕事がスピーディだ!ライ!!」
エティ「でもコイツの持ってくる情報ってコイツの気分しだいで嘘になることもあるんでしょ?」
ライ「ライな。名前覚えてくれよ」
レイル「でも正しい情報の方が多いよ?」
エティ「いや、嘘の方が多いね」
リオル「なんでもいいから聞こうぜ」
メリー「そうよ?なにもないよりはマシでしょう?」
ライ「彼は今お休み中らしい。だから、今日はあの遊具は運休だそうだ」
エリック「その情報は正しいんだろうな?」
ライ「さぁ、どうだろうね~?」
エリック「…ふぅ。よかったぜ!俺より早く抜け駆けとかされちゃぁスピード命の俺の立場がねぇもんな!」
レイル「そうよね!そうよね!エリックは速さ命だもんね!!!」
エティ「だから馬鹿になるんだよ(満面の笑み」
エリック「うっ…笑顔がまぶしいぜ」
リオル「馬鹿かお前は」
エティ「正真正銘の馬鹿よ。こいつは」
メリー「仲良くていいわねぇ」
メイリア「はいはい皆さん!聞いてください!そろそろ開園時間ですよ?準備はできています?安全チェックは?
いつでもお客様を迎える準備をしてくださいね?いいですか…?それでは、開園です!本日のお客様は一人!!」
エリック「え、たった一人!?」
リオル「いないよりましだ」
メリー「確かに、ついこの間までは誰一人として来てくださらなかったものね」
レイル「エティ!お客様一人だって~!!!」
エティ「そうだね!!!どんなお客様がくるのかな?ボッチ乙!!!」
ライ「ちっ…」
メイリア「早く準備してくれ!もうすぐで1時の鐘がなってしまうぞ」
各々「はーい」
メイリア「お客様の入園です!それでは…」
全員「Let's Wonder Land!!!」
SE;時計の鳴る音
イシュ「ん…ここ…は…?え!?」
メイリア「お客様、お目覚めですか?」
イシュ「ここ…遊園地!?いつの間に私遊園地なんてきてるの…?これは夢…?」
メイリア「お客様、入場券はお持ちですか?」
イシュ「えっ…いや…持ってないです…」
メイリア「ホントですか?ホントのホントに持っていませんか?」
イシュ「持ってないですって!私、だって…ここは夢の中でしょう?」
メイリア「夢かどうかはわかりません。ですが、夢の国、とは呼ばれてますよ。なんていってもここは遊園地ですからね」
イシュ「…そういう意味じゃないんだけど…って、あれ?なにこの紙…」
イシュN「私のポケットの中にはチケットらしき紙が入っていた」
メイリア「そう!!それですそれです!!!実にwonderful!!!持っているじゃないですか!!」
イシュ「えっ…でも私本当に知らない…」
メイリア「招待券が入っているなら知っていても知らなくてもお客様!!!さぁさ、中に入ってごゆっくり楽しんでください!」
イシュ「え!?ちょ…えええ!!!」
メイリア「お楽しみくださいませ~!Let's Wonder Land!」
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