幻想遊園地 《Episode 6 残ったのは…》最終回
メイリア「おっまたせしましたぁ!本日の大トリ、サーカスショーをご覧見せましょう!!!まずは、ピエロのライ!!」
ライ「本日はこのドリームワンダーランドにお越し下さり、誠にありがとうございました。そして、本日はこれにて終了とさせていただきます。
この仮初めの理想郷(ユートピア)は今日で…終わりだ!!!」
メイリア「ライっ!!お前もか!!!今日はもういくつ事件を起こせば気がすむんだ君たちは…!!!」
ライ「はっ!!!!」
レイル「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
メリー「煙っ!?」
リオル「前がっ!!!けほっ…」
エリック「なんでこんな時に…!!!」
エティ「けむいっ!!!!」
ライ「レイル、リオル、エリック、エティ、メリー、イシュ!!!こっちだ!!!」
エリック「皆急げ!!!サーカステントが…崩壊するぞ!!!!」
リオルN「見ると、サーカステントのパイプやセットなどが崩れ始めていた。このままでは皆つぶされてしまうだろう」
レイル「急いで!!!」
エティ「メリー!?なんで動かないの!!!」
メリー「ごめんね、私たちはね…この世界そのものとつながっているのよ」
エティ「…え?」
メイリア「いいねぇ…これもまた面白い終わり方だ!!!でも、まだまだ続くぞ!!!!俺たちの理想郷は!!!!また作り直す!!!!」
メリー「私はあのメイリアと一緒にこの世界を作ったのよ。終わらない遊園地を。私はあの人ととある契りを結んだのよ。
例えこの世界が終わっても、次の世界を作るって。だから、世界が壊れようと、私はここにいるの。あなたたちも例外ではなくて、管理人になった時点でこの世界とは切っても切れない存在になってしまっているわ。でも、あの子は違う」
レイル「エティ急いで!!!!」
メリー「エティ、行きなさい。あの子を…イシュちゃんを、元の世界に戻してあげて」
エティ「…メリー姉さん…ごめんね!!!!」
メリー「ええ。あの子を…よろしくね」
メイリア「メリー、次の世界で、会おうな」
メリー「ええ。メイリア。でもこんなことはもうやめにしない?人を殺してまで新たな夢を追わなくてもいいでしょう?」
メイリア「…考えておくことにしよう。ふふっ…ふっはははははは!!!!!!!」
リオルN「その笑い声はサーカステントが全壊するまで響いていた」
ライ「皆…大丈夫かい?」
レイル「うん!!それにしてもすごいね!ライ!!!」
イシュ「どうやって家に帰るの?」
ライ「メリーゴーランドを使うんだ。一定の速度で回り続けると帰れるよ」
イシュ「貴方達は帰らないの?」
ライ「僕たちは管理人。次の世界ができたらまたそっちに行かなきゃいけないんだ」
エティ「メリー姉さんが言ってたよ。イシュをよろしくって」
イシュ「そうなんだ…じゃあお別れだね」
エティ「じゃあね、お茶会楽しかったよ」
イシュ「うん。じゃあね」
レイル「じゃあ回すよ!!!ぽちっ!!!キャハハ!!回った回った!!!」
リオルN「イシュをのせたメリーゴーランドはものすごい勢いで回りながら光を放ちながら消えて行った」
レイル「またね、イシュちゃん」
~~~***~~~
SE;鐘の音
イシュ「ん…ここ…は?」
イシュN「どこからともなく聞こえきた鐘の音で目が覚めると、目の前はずっと昔、小さい頃に全焼して廃園になった、
遊園地の前に横たわっていた。携帯を見ると午前3時を指していた」
イシュ「…え?嘘…もしかして…夢…?夢だとしたらなんでこんなところに…というよりか…もしかして…幽霊と…?」
イシュN「私は身の毛がよだち、急いで家に帰って行った」
レイル「キャハハ!!!」
リオル「レイル、はしゃぎ過ぎだ」
エティ「わぁ!!!すごいすごい!!!」
ライ「サーカスだ!!おいトール!!!いこうぜ!!」
トール「おう!サーカスなんて久しぶりだな!!!」
エリック「おおおおお!!!!!はええええ!!!!!ちょーーーかっけええええ!!!!!」
メイリア「僕もいつか…こんな大きな遊園地の支配人になるんだ!!!!」
メリー「そしたら、私も一緒に支配人になる!」
メイリア「ダメだよ。支配人は一人なんだ。ん~…じゃあ君には遊園地の女王って役職をあげるよ!!」
メリー「ホント!?わぁい!女王様だぁ!!!」
エティ「永遠に終わってほしくないなぁ…遊園地の時間…」
ライ「なんでピエロはずっと嘘つきなんだろ…優しさをもってるからかな」
トール「なんでそう思うんだ??」
ライ「だって心配かけ無い様にしてるだろ??」
トール「なるほど~…俺は刺激が欲しいからな!遊園地はそれが目的できてる!!!」
エリック「足が遅い僕でも、ジェットコースターに乗れば速いんだ!!!!」
レイル「ねぇリオル!!見てみて!!!私がたくさん!!!」
リオル「全部鏡だよ」
レイル「でもでも!!楽しいね!!!」
リオル「そうだね!」
レイル「キャハハハハハ!!!」
N「子供たちの残響と思い出だけ残して、錆びた鉄の塊となったドリームワンダーランドは佇んでいた」
*END*