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幻想遊園地 ~始まりの物語~ 《第1話 仮想遊園地プロジェクト》

 

メイリアN「それは、とある冬のことだった。学校も始まり、新学年になるのも後少しといった頃だっただろうか
     僕らはまだ幼い子供のままで、それでいて、理不尽な大人社会に飽き飽きしていた。
     彼女等にあったのは親の都合で5度目の引っ越し、転校先の学校で知り合った。」

 

メリーN「私のクラスはそれなりにおとなしいクラスだった。もちろん、真面目な人もいたけれど、
    大半はつまらないしやる気ないし…といった具合だった」

 

エディアN「そんなある日転校してきた彼との出会いが、私たちを変えていった」

 

~~~***~~~

 

リリカ「この前の遊園地、楽しかったね!!!」

 

メリー「うん!!すごく楽しかった!やっぱりメリーゴーランドが私は好きかなぁ」

 

イル「メリーはいつもメリーゴーランドに乗りたがるよね」

 

メリー「そういうイルだってサーカス大好きじゃん!」

 

イル「いいじゃん!サーカス好きでも!私は一番サーカスが好きなの!!」

 

スター「よっ!女子軍はお揃いで?」

 

リリカ「いんや?エディアがまだきて…」

 

エディア「ふぁぁ…ん?呼んだ?あ。忘れられてたとか?ちょっと皆ひどくない?」

 

イル「私しーらない」

 

メリー「い、いやぁ、忘れてたなんてことないよ!?うん!!」

 

リリカ「そうそう!忘れてたわけじゃないんだよ!!!エディカ!!!」

 

エディア「2人とも~!!!はぁ…まぁいいよ。んで?なんの集まりなの?
    大事な休み時間のお昼寝タイムをけずってるんだから。
    早く集まらないと私寝るからね」

 

メリーN「そういうとエディアはまた寝始めた。いや、正確には拗ねて寝ているふりなのだが」

 

リリカ「ちょっとスター!!!!エディアご機嫌斜めだよ!!どーすんの!!!」

 

スター「え!?俺!?いや、お前らが忘れてたのがいけないんだろ!!」

 

リリカ「なんでよ!あんただって女子軍は全員いるのか?的なこと言ってたじゃん!!」

 

スター「それだけで!?め、メリー!!」

 

メリー「えっ!?私にくる!?」

 

スター「いや、だってメリーはエディアの親友だろ!?」

 

メリー「そうだけどこうなったら手立ては私じゃなくて…」

 

イル「…」(聴いてないふり)

 

メリー「ねぇイル?お願いだからエディアの機嫌を…」

 

イル「やだ」

 

リリカ「…ですよねぇ~。…。私もしーらないっ!!!あはははっ!!」

 

メリー「え!?ちょ…リリカ!?」

 

フィーラ「やぁ。皆。遅くなってごめんよ」

 

イル「フィーラ!!」

 

ティーパ「…俺もいるけどな」

 

スター「なぁ頼むよ~…エディアの機嫌を直してくれ…」

 

フィーラ「え、なに、エディアご機嫌斜めなの?」

 

スター「あぁ。さっきから拗ねて狸寝入り状態」

 

ティーパ「イル、お前しかご機嫌取れないだろ」

 

イル「なんで私が学校でまでエディアの面倒見なきゃいけないのよ」

 

スター「いや、実際普段見られてるのお前だr…ぶふぉっ」

 

リリカ「入りました!!!イルのストレート!!!!いやぁ、きれいでしたね~!!!!」

 

スター「実況すんな!!!」

 

メリー「スター、大丈夫?」

 

スター「ん?あぁ、大丈夫大丈夫!慣れてっかr…ぶふぉっ…なんで!?今度は俺悪くなくね!?」

 

イル「なんとなく殴りたくなった!」

 

ティーパ「よくまぁお前はイルの彼氏になりたがったな」

 

フィーラ「いいだろ。別に」

 

イル「ティーパ―??どういうことかなぁ??ん???」

 

エディア「イル、それ以上はやめなさい」

 

イル「べっつに~?やるつもりもありませんけどぉ~???ていうか、エディア起きたし、話進めようよ」

 

リリカ「はっ!!!それもそうだねっ!!!よし!!!ねぇねぇ皆聞いて!!この学校に、転校生がくるらしいの!!!」

 

スター・イル「まじで!?」

 

メリー「転校生か~…どんな子?」

 

リリカ「確か、男の子だったような…」

 

エディア「男子か~。よかったね」

 

スター「楽しみだぜ!!!んで、いつ来るんだ?」

 

リリカ「それがね…今日の昼前だそうだよ!!!」

 

ティーパ「…会話が通じそうか?」

 

エディア「いや、ティーパが人見知りなだけでしょ」

 

フィーラ「ん~…まぁ、きっとうまくやれるさ。もし気が合わなくてもセシルやメロバあたりが仲良くするだろうし」

 

メリー「私は苦手だな、あの二人は」

 

スター「好きなやつなんてそうそういねーよ」

 

リリカ「でねでね!!!もしここのグループに来たら、遊園地のこと話そうと思ってるんだ!!」

 

エディア「誰がどの担当かってやつ?子供っぽいって笑われるかもしれないのに?」

 

リリカ「笑ったら遊園地を愛する我々が許しません!」

 

スター「敬礼っ!ピッ!!」

 

ティーパ・フィーラ「ビシッ!!!」

 

エディア「まぁそうだけど…」

 

スター「俺らの敬礼スルーかよ!!!」

 

イル「いいじゃん!!話そうよ!!そしたら絶対仲良くなれるって~!!!!」

 

メリー「ちょっとイル、エディアの話聞いてた!?」

 

リリカ「んじゃ決定ね!!!!」

 

メリー「ちょ…リリカ!!!!」

 

エディア「…はぁ。メリー諦めよう。このグループでの私たちの意見の通りにくさはわかってるでしょ」

 

メリー「そうだけどさ…」

 

担任「え~。コホン。転入生がきたから、皆席に座る様に。…いいかな?では、入ってきてくれたまえ」

 

メイリア「…こんちわ」

 

リリカ「おお!結構なイケメンで!!!」

 

エディカ「リリカ!」

 

メイリア「僕の名前はメイリア・ウェスタ―です。よろしくお願いします」

 

担任「メリーの横が空いてるから、そこに座ってくれ」

 

メイリア「はい」

 

担任「じゃあ、ちょっと早いが授業すっぞ」

 

各々「え~」

 

スター「速いんならいいじゃねーか!」

 

エディア「それはあんただけだよ」

 

メリー「えっと…メイリアくん。よろしくね」

 

メイリア「…え?あ、よろしく」

 

~~~***~~~

 

リリカ「ねぇねぇ!!!メイリアくんだっけ!?よろしくね!!私リリカ!!!!」

 

メイリア「え…あ、はい…よろしく…」

 

スター「あっ!!!リリカてめっ…一番取りやがったな!!!」

 

リリカ「へっへ~ん!!残念でした~!!!」

 

ティーパ「よっ…よろしっ・・・くお願ひ・・・しまっ…す…」

 

フィーラ「お前噛み過ぎ。よっ。フィーラ・B・シャンソンだ。よろしくな!」

 

イル「イル・シャロットだよ~!よろしく~!!!」

 

エディア「エディア・シャロットよ。よろしくね」

 

メイリア「よろしく。イルとエディアは双子なのか?」

 

エディカ「そうよ」

 

メイリア「そうか」

 

エディア「…」

 

メイリア「…」

 

イル「…なにこのお通夜的な空気!!!!!」

 

スター「うわ~。イルの行動がすべてにおいて邪魔だわ~」(棒

 

イル「なにそれ!?ひどくない!?私もさっきのエディカみたいに拗ねるぞ!?」

 

フィーラ「イルが拗ねるなら、僕は叱るぞ?スター」

 

スター「そういうのってやつあたりっていうんじゃない!?フィーラ君!?ねぇフィーラ君!?痛いよ!?視線がとても痛いよ!?!?」

 

ティーパ「リリカ、いいのか?話すって言ってたこと話さなくて」

 

リリカ「私の話をぶった切ったのはこいつらよ?いいかな?皆!!」

 

メイリア「あの…話ってなんですか?」

 

リリカ「うぉっふぉん!!!君は、遊園地とか…好きかね?」

 

メイリア「えっ…えっと…まぁ…好きですよ」

 

リリカ「ならエディアが造った仮想遊園地プロジェクトの創作者チームに入らないかね!?」

 

メイリア「仮想遊園地プロジェクト…?」

 

エディア「そう!皆でそれぞれの管理者になるの!まぁ、まだごっこ遊びみたいになっちゃうんだけど、遊園地に実際に行って、

     設定とか練ったり、案内とかいろいろして遊ぶの!普通に遊園地にいくだけじゃ、つまらないでしょ?」

 

イル「そして、いつか大きくなったら実際に私たちだけの遊園地を作りたいなって!!!ステキでしょ?」

 

メイリア「…それを実現するつもりなのか?」

 

スター「…いや、実際にはできないさ。僕らはまだ大人になるには最低でも5年とかは必要だしな」

 

メイリア「ならそれは大きなプロジェクトとは言えないな」

 

リリカ「それどういう意味?」

 

メイリア「どうせやるなら本当に実現させなくっちゃ、面白くないだろ?」

 

フィーラ「これはまたびっくりするぐらい大きな夢の持ち主だな」

 

ティーパ「でもどうやって実現させるんだよ」

 

メイリア「僕が前にいた学校ではプログラミングや神話や怪談とかの検証をやってたりしてたんだ。だから、もしかしたら本当にできるかもね?」

 

スターN「それから、俺らは毎日、一緒にいた。俺らの夢を少しでも現実にしようと皆夢中になってメイリアの話を聞いていた。

    いつしか彼は俺らの中心となり、俺らのことを引っ張ってくれるようになった。

    すると、メリーはメイリアとくっつき、俺らのグループにまたカップルができあがった」

 

リリカ「ねぇねぇ!そろそろ管理者決めない!?」

 

イル「いいね!!!だったら私サーカステント~!」

 

メリー「私はメリーゴーランド!」

 

スター「俺はもちろんジェットコースター!!!」

 

リリカ「私どうしよっかなぁ~!ん~…じゃあマジックハウス!!!やっぱり面白くなきゃ!」

 

ティーパ「フィーラ、どうする?」

 

フィーラ「俺は…そうだな。やっぱり刺激が欲しいからな。フリーフォールだな!」

 

リリカ「ほんと意外だよね、おとなしそうなのに一番怖いやつ好きなんだから」

 

フィーラ「そうかな?それに高ければ皆を一望できるしね」

 

メイリア「とかいって、ほんとはイルが見れるからじゃないのか?」

 

フィーラ「あ、ばれたか」

 

スター「お前はホントに物好きだな~」

 

イル「スター?」

 

スター「いやぁ、なんでもないよ?」

 

ティーパ「なら僕は…コーヒーカップかな」

 

エディア「なんで?」

 

ティーパ「ただの言葉遊びだよ。無限って記号で描くと八の字を横にして描くから、∞の様に描くコーヒーカップがいいなって」

 

リリカ「あんたすぐ酔うけどね!!!あははっ!!」

 

ティーパ「それはそうだけどね」

 

メイリア「僕はどうしよう」

 

リリカ「ん?メイリアは決まってるよね」

 

メイリア「え?」

 

スター「そだな」

 

エディア「そうね。メイリアは支配人が一番お似合い」

 

メイリア「えっ…僕が!?」

 

メリー「うん!私もそう思う!だって一番このプロジェクトを動かしてくれたし!賛成!」

 

ティーパ「だれも反対しないと思う」

 

メイリア「支配人かぁ…いいな!!夢だったし!」

 

メリー「それに、私も一緒になるって言ったら、支配人は一人だだなんて言ってたじゃない」

 

メイリア「それは…その…」

 

エディア「なんでもいいけど全員決まった?」

 

イル「あんただけ決まってないよ」

 

エディア「あ…あとわたしか…。う~ん…観覧車とか?でも好きじゃないしな…う~ん…

    私は、管理者やらないよ。ただ、案内人やりたい」

 

スター「エディアが案内人…ぷっ」

 

エディア「なにさ!!別にいいじゃない!」

 

スター「ごめんごめん。いいんだけどさ」

 

イル「想像できないよね~?」

 

エディア「イル!!!」

 

イル「あはは!!いいじゃない」

 

リリカ「確かに!!!!あはははははは!!!!」

 

エディア「リリカまでっ…」

 

メリー「エディア大丈夫だよ!案内人、かっこいいと思う!」

 

エディア「メリー…うん!ありがとう!」

 

スター「よっし!全員決まったな!!!じゃあ今度実際にいろいろ設定練ってきて、来週の日曜日に遊園地な!」

 

フィーラ「おk!じゃあ今日は解散かな?」

 

エディア「うん。解散!」

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